原爆死没者之碑に花を手向け犠牲者を悼む被爆者たち(山口市江良)

 山口県山口市元町の県原爆被爆者支援センターゆだ苑では、追悼式が営まれ、被爆者たち約30人が参列し犠牲者の冥福を祈った。

 参列者は、献花台に花を手向け、原爆が投下された午前8時15分に黙とうした。軍人の原爆犠牲者の遺骨が発掘された同市江良の原爆死没者之碑も訪れ、手を合わせた。0歳の時、爆心地から26キロの広島市段原山崎町(現南区)の自宅で被爆した松川隆さん(77)=山口市白石=は、ロシアのウクライナ侵攻に触れ「悲劇が二度と繰り返されないよう、平和な世界を求め続けないといけない」と力を込めた。

 県内で被爆者健康手帳を持つ被爆者は、3月末現在で昨年同期より172人少ない1850人で、平均年齢は85・7歳となった。ゆだ苑の八代拓理事長(40)は「社会の中で原爆の記憶が薄くなっているからこそ、今後も被爆者を支援し、核兵器が使われないよう平和運動を進めていく」と述べた。(山下美波)

<関連記事>