災害で全壊した細野神社の拝殿(奥)の再建を喜ぶ山本総代長(右端)や焼広副総代(左端)たち

 2014年8月の広島土砂災害で全壊した細野神社(安佐南区八木町)が再建され5日、現地で記念式典があった。21、22の両日には、中断していた秋祭りを4年ぶりに開く。地元住民たちは「災害で町を離れた人にも来てもらいたい」と呼び掛けている。

 ▽「つながり取り戻したい」

 同神社は裏山から土砂が流れ込み、拝殿(約46平方メートル)や祓殿(はらいでん)(約61平方メートル)が全壊。鐘楼などが流出した。

 昨年9月から順次、再建を始めて約1年かけて終えた。工事費計約8500万円の一部は、呼び掛けに応じた町内外の181人が寄付した。

 式典には、神社総代会や工事関係者たち20人が参列し、代表者が玉串を奉納した。山本実総代長(88)は「地域の人の助けがあったからこそ今日を迎えられた」と感謝した。

 毎年恒例だった秋祭りは21日午後6時半からで、北広島町の中川戸神楽団が5演目を披露。22日は午後1時40分から、安佐北区の文教女子大付属高の生徒による和太鼓演奏や餅まきなどがある。焼広光春副総代(72)は「地域に愛されてきた行事の再開で感無量。災害で遠くなった人とのつながりも取り戻したい」と喜んでいる。(木原由維)