砂防ダム(奥右)そばの緑井墓苑で先祖の墓に手を合わせる家族連れ

 盆入りの13日、広島土砂災害の被災地にある緑井墓苑(ぼえん)=安佐南区=では多くの家族連れが墓参りに訪れた。3年前の土砂災害で流され、身元が分からなくなっている遺骨の合同供養も営まれた。

 合同供養には8人が参列し、管理する法林寺(南区)の僧侶前原善香さん(70)が合同塚前で読経した。墓石と親族の遺骨が流された建設業熊井省次さん(74)=安佐南区=は「災害当初とは見違えるほどきれいになり、先祖もやっと落ち着いて眠れると思う」と手を合わせた。墓苑には花を手にした家族連れやお年寄りが次々と足を運び、先祖に思いをはせていた。

 同墓苑では土砂災害で墓石約800基のうち9割以上が流されたが、およそ3年で約140基が新設または修復された。前原さんは「砂防ダムも完成に近づいているので、安心して参ってほしい」と話している。(小笠原芳)