平和記念公園近くのゲストハウスに併設されたカフェ&バー。外国人旅行者が交流を深める場となっている(撮影・安部慶彦)

 世界中から訪れた旅行者が名前を書き込んだテープが、壁一面の世界地図を埋める。平和記念公園(広島市中区)にほど近い、中区本川町のゲストハウス「つるや木賃宿」が併設するカフェ&バー。平和や原爆被害について学ぼうと広島を訪れる旅行者が情報を交換する。

 広島市の昨年の外国人観光客数は117万6千人と、5年連続で過去最多となった。特に昨年5月のオバマ前米大統領の訪問以降、原爆ドームや原爆資料館の周辺は、曜日や時間帯を問わず、外国人の姿が見られる。

 外国人の増加は、ゲストハウスや民泊など「簡易宿所」の開設も後押しする。ことし3月末時点で44施設と、1年前の1・6倍に急増。4月以降も新たに12施設が許可を得ており、勢いは加速する。

 つるや木賃宿は今月15日、開業1周年を迎えた。米国の大学生ケンドラ・オージュニアさん(21)は「平和の尊さを学ぶのに、素晴らしい場所だった」と満足する。「ヒロシマ」は国際都市としても、深化を続けている。(山川文音)