▽居心地第一 態度は客次第

 オレンジを基調とし、植物がたくさん置かれた明るい店内。インテリアの大半は、スウェーデン家具量販大手の「イケア」の製品でそろえている。店主の山本延隆さん(64)の趣味で、同社が日本に進出する以前の高校時代から、ずっとファンなのだそうだ。

 初めて訪れたとき、ぶっちゃけ山本さんのことを「怖い」と感じた。横柄な物言いの客を言い負かした場面を見てしまったからだ。なぜ、そんなことを―。恐る恐る尋ねると、「自分の態度は、客の姿を映す鏡」と答えた。横柄な人には横柄に対応し、早々に退散してもらう。しっぽり酒を飲んでいる人には話し掛けない。「居心地の良い、楽しめる場」を求める客のことを一番に考えた、真っすぐな流儀だ。

 運動で汗を流すのが大好きな山本さん。大学時代は英文科専攻だった一面も持つ。夜とは一変し、昼間は不動産業を手掛ける。もっと驚いたのは、女性の視点を店づくりに生かしていること。店の中が通りからでも見えやすくしているのは、「女性が入りやすい雰囲気」を考えてのことだとか。聞けば聞くほど、意外な一面が出てくる山本さん。興味が尽きず、ついつい足を運んでしまう。