熊本地震の復興への願いを込めたこいのぼりが泳ぐ八木ケ丘団地の裏山

 熊本地震の本震から1年を迎えた16日、復興への願いを込めたこいのぼり55匹が、広島土砂災害で被災した八木ケ丘団地(広島市安佐南区八木4丁目)の裏山に掲げられた。一緒に上を向いて乗り越えよう―。同じ自然災害を経験した広島から、熊本の被災地に向けて思いを発信した。

 ▽「再建一緒に」願いそよぐ

 地元住民や広島市内のボランティア計約20人が作業に参加した。土石流があった谷に残る木に長さ約30メートルのロープ3本を張り、作業車でこいのぼりをつり下げた。

 広島土砂災害の被災地支援を続ける市民団体が企画。おととし、全国から寄贈されて同団地など5カ所に掲げたこいのぼりを活用した。5月8日ごろまで空を泳ぐ。同月5、6の両日には、メンバーが被害の大きかった熊本県南阿蘇村にある道の駅「あそ望の郷くぎの」を訪れ、こいのぼり約70匹を掲げる。

 参加した梅林学区自主防災会連合会の山根健治理事(71)は「気分が落ち込んでしまう状況は胸が痛いほど分かる。再建に向けて一緒に頑張ろうと伝えたい」と話していた。(新山京子)