地域福祉の担い手として、暮らしの困り事の相談にボランティアで対応する民生委員。県内の約260人が、2017ひろしまフラワーフェスティバル(FF)の花の総合パレードで行進する。

 ▽制度100周年 輪を広げる

 委員制度が5月、創設100周年を迎えるのを機に初出場を決めた。「介護や子育て、貧困に一人で悩んでいる人がきっといる。そんな人に委員の存在を知らせたい」。県民生委員児童委員協議会(広島市南区)の猪上優彦会長(76)は力を込める。

 FFのために広島市民児協(中区)と他の22市町を束ねる県民児協が合同チームを結成。列を先導する約100人は「民生音頭愛の小鳩(こばと)」を舞う。

 ♪街に家庭に笑顔があふれ みんなしあわせ うたうよな そんな世の中 つくろじゃないか―。歌手の故島倉千代子さんたちが残した歌声が、委員の思いを代弁する。

 今月12日に南区であった踊りの練習会には約60人が参加。委員の一人は「担当地域の方が手を振ってくれることも。住民と心を通わせる場にしましょう」と呼び掛けた。

 委員は3月末時点で5856人。高齢化などで定数を174人下回り、担い手確保も課題だ。FF出場に委員の輪の広がりも期待する。(奥田美奈子)