公明党は19日の中央幹事会で、次の衆院選広島3区に斉藤鉄夫副代表(68)=比例中国=を擁立すると決めた。斉藤氏は同日夕、広島市中区で記者会見を開く。
広島3区の現職は昨夏の参院選広島選挙区を舞台にした大規模買収事件で公選法違反罪に問われた河井克行元法相(57)=自民党を離党。公明党は事件を受けて「広島3区で自民党の候補者を応援できない」と判断し、当選9回で幹事長などを歴任した斉藤氏を党公認で立てると決めた。
同党の候補者擁立を巡っては、広島県本部などが自民党県連に協力を要請したが物別れに終わり、現在は党本部間の協議に移行している。一方で自民党県連は候補者の公募を18日に始めた。
広島3区には、立憲民主党新人で元会社役員のライアン真由美氏(57)が立候補を表明済み。東京地裁で公判中の河井氏の態度は今のところ分かっていない。
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