広島市中区の縮景園で、開花したソメイヨシノの標本木=11日午後3時7分(撮影・藤井康正)
開花した標本木のソメイヨシノ(広島市中区の縮景園、撮影・山田太一)

 広島地方気象台は11日、広島県内で桜が開花したと発表した。平年よりも16日早く、全国でトップの「開花宣言」。気象庁が観測を始めた1953年以降、県内では最も早く、全国でも歴代2番目という。

 同気象台の職員が広島市中区の縮景園で、標本木のソメイヨシノに6輪の花が咲いたのを確認した。2月の中区の平均気温は8・2度と、1879年の統計開始以降2番目に高く開花を早めたという。気象台はこれまでの標本木の樹勢が弱まったため今年、別の木に変更した。だが担当者は「標本木の変更が原因とは考えにくい」としている。

 同区の無職佐久間寿子さん(64)は「新型コロナウイルスの暗い話題が多い中、明るい気持ちになれる」と桜を見上げていた。

 県内でこれまで最も早かった開花は、2004年の3月19日。今回、17年ぶりに更新した。全国では3月10日の高知県(10年)が最も早い。(高本友子)