
記事一覧
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雨の動物園 (2019/6/28)
子どものとき、あるいは家に子どもがいたころは何度も行った動物園だが、大人になるとなかなか行かなくなる。でも、大人だけで行くのも乙なものだよね、ということを短歌の仲間と話していて、動物園で吟行をする…
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薔薇を感じる (2019/5/31)
5月は一年で最も好きな季節である。今年は、その5月の始まりとともに新しい元号になった。元号の変わり目を挟んだ長い連休中は、天候が不安定な日が多く、私の住んでいる東京の多摩地区では、突然の雷雨ととも…
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花とアンモナイト (2019/4/30)
連休直前の箱根へ、短歌の仲間とともに、箱根湯本へ吟行に出かけた。東京の都市部からも気軽に行ける温泉街として、親子連れや海外からの観光客などでとてもにぎわっている。箱根の山々は、あざやかな新緑が明る…
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惑星から惑星へ (2019/3/30)
はやぶさは鳥の名前だが、2010年からは、宇宙を思い出す言葉にもなった。小惑星探査機の「はやぶさ」が、はるかな宇宙に飛び立ち、小惑星イトカワのサンプルを採取して戻ってきたのが10年の6月だからであ…
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神話のなごり (2019/2/27)
「古事記」に描かれている神話の舞台、宮崎県を訪ねた。海幸彦と山幸彦に関する出生の逸話や兄弟間の攻防、その子孫につながる壮大なエピソードなどと結びつく場所が今も残っている。
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ヒマラヤ杉のあたり (2019/1/30)
2007年の1年間、ふらんす堂(出版社)のウェブサイトで短歌日記を連載していた。1月28日には、次の短歌を寄せた。 あんなあ、と言うタケちゃんの物語ヒマラヤ杉のあたりまできた 「タケちゃん」…
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冬を灯す (2018/12/21)
今年の秋から、立教大学の文学部で演習の授業を担当し、短歌を教えている。立教大学は、明治7(1874)年に前身が設立されたミッション系の学校として大学の中に教会がある。12月に入ると、東京・池袋のキ…
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海をわたる橋の下に (2018/11/28)
橋といえば、たいていは川をわたるためのものである。こちらの岸からあちらの岸へ。けれども時に、海を越える橋がある。 瀬戸大橋は、瀬戸の内海を越えて本州と四国を結ぶ。この橋を通るたびに、ほんとうに特…
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本の祭典 (2018/11/1)
毎年秋になると、東京・神田神保町の靖国通りに屋台が並ぶ。神田古本まつりである。古本がぎっしりつまった屋台を出しているのは、通り沿いに並ぶ古書店である。 神田の古書店は、店舗ごとに専門としている分…
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植物たちの楽園 (2018/10/2)
東京都文京区にある、小石川植物園を訪ねた。この植物園は、東京大学の研究機関に付属していて、江戸時代の徳川幕府によって設けられた「小石川御薬園」という日本最古の植物園がもとになっている。傾斜地や泉水…