コロナ禍のキャンプ
2021/2/13
プロ野球とJリーグは今、キャンプまっただ中。今年は新型コロナウイルス感染予防のため、外食をはじめ多くの行動制限がある。選手や関係者のストレスの大きさは想像に難くないが、地元の医療現場に負担をかけず、無事にキャンプを完走するために必要なことである。
しかし残念なことに、各チームの努力を無にするようなニュースがあった。J1浦和の2選手が外食していたことが発覚。コンビニ以外の外出を禁止されていたのに、飲食店を貸し切って食事していたという。クラブは厳重注意と罰金の処分を科した。1人については昨年も規律違反があったとして練習参加を禁止し、退団の可能性も出てきた。
さらに残念なのは、2人とも若手に範を示さなければいけないベテランであること。多くの制約があってストレスがたまるのは分かる。しかし条件はみな同じ。自分の欲求の赴くままに行動すれば、どんな結果を招くか理解できていなかったのだろうか。これでは浦和だけでなく、Jリーグ全体が厳しい目で見られるかもしれない。
これからキャンプが始まる米大リーグでは、シーズン終了まで屋内の娯楽施設や飲食店の利用が禁止されることが決まった。違反者には出場停止とその間の給料没収などの処分があるそうだ。コロナ禍で迎える2度目のシーズン。選手には昨季以上にストレスをはねのける心の強さが求められる。(日野淳太朗)
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