運動部デスク日誌

解任の堀田監督、「超」がつくほどいい人

2021/2/17

 本日のスポーツ面を見て「ついに…」と思われた方も多いだろう。バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)広島ドラゴンフライズが、堀田剛司監督の解任を決めた。B1初挑戦の今季ここまで5勝32敗で、20チーム中最低の成績だから致し方ない。むしろ遅かったとさえ言える。
 2部(B2)だった昨季、担当記者として堀田さんと接した。その中で感じたのは、「超」がつくほどのいい人だということ。練習場に行くと、わざわざあいさつに来てくれる。取材にも誠実に対応し、包み隠さず思いを明かしてくれる。非常に穏やかで優しく、気遣いのできる人である。
 そうした性格は指導面にも表れた。選手に気分良くプレーさせたいがために、あまり細かいことは言わない。ミスをしても厳しくしかることはしない。「広島の選手には厳しく型にはめる指導は合ってない。伸び伸びやった方がいいんじゃないか」。そんな思いもあったという。
 しかし、個の力も組織力もB2より格段にレベルの高いB1で、全てが裏目に出た。選手主体は戦術の少なさ、優しさは指導力のなさに転じた。厳しい戦いが続く中で、戦術の成熟度も組織としての一体感も高まらなかった。同じような負け方が続きながら軌道修正もできなかった。チームの形が見えないまま、時間だけが過ぎていった。厳しい言い方だが、監督としての限界だったのだろう。
 とはいえ、個人的には「いい人だし頑張ってほしかったなあ」というのが率直な思い。もちろん勝負の世界で、そんな感傷が許されないのは重々承知している。今はただ、「お疲れさまでした」と言いたい。(日野淳太朗)

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