運動部デスク日誌

再登板で立て直せるか

2021/2/21
2018〜19年シーズン以来の復帰となる尺野監督

2018〜19年シーズン以来の復帰となる尺野監督

 シーズン終盤に差し掛かり、時間的な余裕がないことを考えれば、現実的な選択と言えるだろう。成績不振を理由に、17日に堀田剛司監督を解任した広島ドラゴンフライズ。後任として選んだのは、過去に指揮を執ったことがある尺野将太氏だった。
 尺野氏が前回、監督を務めたのは2部(B2)だった2018〜19年シーズン。前評判は高くなかったが、開幕8連勝するなど前半は快進撃を続けた。1部(B1)昇格への夢が膨らんだが、後半に入ると7連敗するなど大失速。終わってみれば西地区3位で昇格プレーオフ進出を逃し、尺野氏は1季限りで退任した。
 結果は出なかったが、個人的にはこの時のチームが好きだった。派手さはなかったもののベテラン、中堅、若手、外国人のバランスが取れていた。何より我慢強くチーム一丸で戦う姿勢に好感が持てた。佐古賢一初代監督が築いた広島らしさを感じさせるチームだった。
 シーズン途中で失速したのは、現場の意向に関係なく外国人選手を入れ替え、それまで築き上げた戦い方が壊れたから。そこで立て直せなかったのは、指揮官として力不足だったことは否めない。ただ最後まで同じ選手で戦っていたら、どんなチームになっていただろう。今でもふと、そんなことを考える。
 不本意な結果に終わったシーズン最終戦の後、尺野氏にチームに残せたものを問うと、こんな言葉が返ってきた。「一丸となって最後まで諦めず走り切り、泥くさく粘り強く戦う姿勢」。B1で最下位に沈む今、最も欠けていることである。(日野淳太朗)


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