運動部デスク日誌

変化の兆し

2021/3/1

 監督が代わったからといって、すぐに何かが変わるわけがない。戦術だって一朝一夕に浸透するはずもない。だから広島ドラゴンフライズが、尺野新監督の初陣となった千葉との2連戦で完敗したことに、とやかく言うつもりはない。個人的に知りたかったのは、どん底に沈むチームに少しでも変化の兆しが見えたのかである。
 取材を終えた担当記者に早速聞いてみた。「これまでと変えようという意図は見て取れました」。例えば27日の第1戦は、新たに練習したゾーンディフェンスを使い分け、連動した守備を見せた。28日の第2戦ではマーフィー、田中、特別指定の佐土原の若い3人を先発で起用。技術と高さで勝る相手に、走力で対抗しようという狙いがあったという。
 また2季ぶりに指揮を執る尺野監督は試合中、選手と積極的にコミュニケーションを取っていたそうだ。低迷が続く中で、あまり見られなかった光景である。試合後の選手のコメントからも、チームとしてもう一度同じ方向を向いて戦おうという意志が感じられた。大事なのは、その思いをみなが共有し続けられるかだろう。
 いずれにせよ、今回は相手が悪かった。Bリーグ屈指のタレント集団である千葉と、再生への一歩を踏み出したばかりのチームが互角に戦えるほど甘くない。個人的には今週予定されている滋賀、北海道との3試合が大事になると思っている。(日野淳太朗)


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