運動部デスク日誌

再起のマツダスタジアム

2021/3/7

 広島に球春が到来した。6日、マツダスタジアムで広島初のオープン戦となるヤクルト戦があった。開幕投手に決まった大瀬良の好投に、1軍復帰となった西川の決勝打。見どころ満載の一戦、対戦相手のヤクルトにも注目を集めた選手がいる。先発の田口だ。
 3月に入り、電撃トレードで巨人から移籍してきたばかりで、ヤクルトでの初マウンド。広島・新庄高出身で、同じ広島出身の高津監督の粋な計らいもあったのだろう。2回を投げて1安打無失点。野手を笑顔で迎えるシーンも見られ、新天地にも溶け込んだ様子がうかがえた。
 巨人では左のエース格として活躍していた。突然のトレードに胸中は複雑だったであろう。田口といえば、瀬戸内高の山岡(現オリックス)と延長十五回、引き分け再試合の投手戦を演じた2013年の全国高校野球選手権広島大会が思い浮かぶ。その活躍から、同年秋のドラフト会議で巨人から3位指名を受けた。プロヘの布石をつくったのがマツダスタジアムなら、再起の第一歩となるのもマツダスタジアム。そうなってくれれば、広島人としてはうれしい。
 ヤクルトでは当然、先発ローテーションの一角として期待されており、どれほど勝ち星を重ねられるか楽しみだ。ただ「カープキラー」になったら…。そう考えると、広島ファンとしては複雑でもある。
(下手義樹)


  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

記事一覧