運動部デスク日誌

いまを戦うということ

2021/3/10

 昨秋、監督に就任した時には、このような開幕を迎えることになろうとは思いもしなかっただろう。「現場でコントロールできないことを嘆いても仕方ない」。9日、DeNAの三浦新監督はそう言って、前を向いたという。
 中軸を担うソトとオースティン、救援のエスコバーに先発のピープルズ…。チームの柱である外国人全10選手が、新型コロナウイルスによる入国制限の影響で開幕に間に合わない状況となった。オープン戦では若手を起用しながら、戦いの形を模索する采配が続く。新人監督には、残酷なほど厳しい試練だろう。
 そう思うと、広島はまだ恵まれているのかもしれない。新加入投手のネバラスカス、バードは来日できていないが、クロンは緊急事態宣言直前に来日していたことから、キャンプにも参加できたし、こうしてオープン戦でプレーできている。クロンの特大の一発をテレビで見ながら、「彼まで来日できていなかったら」という恐ろしい想像をしている自分がいた。
 新規入国停止の処置はいつまで続くのか。9日、加藤勝信官房長官は記者会見で「外国人プロスポーツ選手の入国の在り方は、政府の水際対策全体の中で検討している」と語った。ただ、三浦新監督の言葉を借りれば、コントロールできないことを気に病んでも、仕方ないだろう。大切なのは、後方支援を待つのではなく、いるメンバーで、いまをいかに戦っていくか。前例のないシーズンがまもなく始まる。
(小西晶) 

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