運動部デスク日誌

「名参謀」への期待

2021/3/13

 球界の「名参謀」と聞いて、どんな名前を思い浮かべるだろう。古くは、巨人・川上哲治監督に「彼がいなければV9はなかった」と言わせた牧野茂。西武の黄金期を築いた森祇晶監督には黒江透修、星野仙一には島野育夫、落合博満には森繁和。一時代を築いた監督のそばには有能な参謀がいた。
 広島でいえば、1991年の6度目の優勝で山本浩二監督を支えた大下剛史氏が有名だろう。卓越した野球眼と戦術眼。厳しさを前面に押し出し、強い個性とリーダーシップで戦いを支えた。選手に対して「嫌われ役」となることをいとわず、指揮官の「イエスマン」には決してならない。広島の長い低迷期、このような参謀らしい参謀はいなかったように思う。
 こんな話をするのは、今季、河田雄祐ヘッドコーチが就任したからだ。すでに主力、控え分け隔てなく、「言うことは言う」という強い姿勢を示し、チーム再建に着手。この人なら、投手出身の佐々岡監督にとっての「野手の眼」となり、作戦決断の大きな助けとなるに違いない。チームが厳しい状況であれば、監督とは違う選択肢を提供してくれるだろう。そんな期待を抱かせてくれる。
 25日発行の「カープタイムズ」で、河田ヘッドと野球評論家の石原慶幸さんの対談をお届けする。河田ヘッドの「名参謀」への可能性を感じてもらえるだろう。ぜひ読んでいただきたい。(小西晶)


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