絶対に負けられない戦い
2021/3/25
サッカーの日本代表が25日、1年4カ月ぶりに国内で試合を行う。しかも相手は永遠のライバル、韓国代表。某テレビ局のフレーズではないが、親善試合とはいえ「絶対に負けられない戦い」である。久々の代表戦のわくわく感以上に、「もし負けたら」と不安もよぎる。韓国戦ならではの感情だろう。
最新の国際サッカー連盟(FIFA)ランキングでは日本が27位なのに対し、韓国は38位。ただ対戦成績では13勝23分け40敗と分が悪い。日韓戦は常にほかの対戦以上に激しい競り合いが繰り広げられ、韓国の選手の敵意むき出しの当たりは「肉弾戦」という表現がぴったりくる。
今回はあくまで親善試合で、本来なら30日のワールドカップ(W杯)予選モンゴル戦へ向けた調整試合である。しかし、相手が韓国ならそうはいかない。メディアやファンの一部では「負けたら森保監督の進退問題だ」とあおる向きさえいる。それくらい感情をかき立てられるのである。
ともあれ、このコロナ禍の中で代表戦がようやく日本で実現する。開催自体に反対の声もあるようだが、決まった以上は純粋にサッカーを楽しめばいい。佐々木と川辺のサンフレ勢が活躍すれば、なお楽しい。(日野淳太朗)
あなたにおすすめの記事
記事一覧
- 東京五輪開幕まで100日(2021/4/15)
- マスターズV 松山の頂に挑む金谷(2021/4/14)
- コロナ禍のジレンマ(2021/4/11)
- 「記録訂正の必要なし」の決定について考える(2021/4/10)
- 無敗(2021/4/9)
- 攻めの守り(2021/4/8)
- 山縣と桐生、8年ぶりに織田記念で対決へ(2021/4/7)
- サッカーに興味がなくても楽しめる場に(2021/4/5)
- 一発勝負から生まれるドラマ(2021/4/4)
- 広島の進撃を支える「8人の侍」(2021/4/3)