運動部デスク日誌

興奮のそばに潜む危うさ

2021/3/29

 プロ野球が開幕し、春の訪れを実感している人も多いのではないか。ここ編集局のフロアにも、歓声が戻ってきた。スタジアムも大いに盛り上がっていたようだ。コロナ禍にもかかわらず、この3日間で全国6球場に21万1130人が詰めかけた。みんなが「球春到来」を待ちわびていたということだろう。

 一方、同じプロスポーツでも、新型コロナウイルスの影響でリーグ運営に大きな支障が出ている競技もある。バスケットボール男子Bリーグ1部では3月に入り、広島、千葉、三河で陽性判定者が出て、試合の中止が相次いでいる。28日にはB2佐賀で選手、スタッフ計11人の感染が判明。代替試合をどうするかも見通せない状況だ。

 サッカーJリーグも例外ではない。J1G大阪は選手6人、スタッフ2人のクラスターが発生し、約2週間の活動休止。3月の6試合が中止となった。J1では柏、横浜Mの選手、先日の日韓戦では日本代表スタッフにも陽性判定者が出た。厳格な感染対策を実施していても、食い止めきれない。これは決して「対岸の火事」ではないだろう。

 政府の緊急事態宣言による入国制限で来日が遅れていたプロ野球の外国人選手の来日が始まった。段階を踏んだ上でチームに合流することになり、ペナントレースもより熱気を帯びてくるだろう。だが、この興奮のすぐそばには危うさが潜んでいることも、われわれは認識しておかなくてはならない。(小西晶) 


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