運動部デスク日誌

東京五輪開幕まで100日

2021/4/15

 東京五輪開幕まで、14日で100日となった。「近づいてきた」という実感が湧かないのは、コロナ禍という現実が五輪への道筋を覆い隠しているからだろう。だが、時は待ってはくれない。担当記者は大会への準備で忙しい日々を送っている。

 5年前のことを思い出した。リオデジャネイロ五輪開幕まで100日と迫った4月下旬。「五輪では仕込み9割、現地1割」との先輩記者の教えを守り、代表選手の周辺取材で全国を駆け回っていた。だが、現在は話を集めるのが簡単ではないという。新型コロナウイルスの感染拡大で、親や恩師に「今は(コロナが)こういう状況なので」と丁重に取材を断られるケースが多いからだ。

 選手取材も5年前のようには進まないようだ。個別の対面取材はほぼ不可能で、リモート取材が原則となっている。戸惑っているのは、取材を受ける選手も同じ。国内の感染状況を考えれば、五輪への準備に集中するのは容易なことではない。世界中の大会が中止になっており、ライバルたちの状況も分からない。メダルを目指すにも、自分の現在地を知る材料が全くないのは辛いことだろう。

 5年前のようなワクワク感、期待感は正直言ってない。それでも、開幕を信じて、我々報道陣も開幕に向けての長いラストスパートに入る。担当記者が苦労して探してきた話が無駄にならないことを、今は願うばかりである。(小西晶) 


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