運動部デスク日誌

「エリートリーグ」は必要か

2021/4/16

 全国各地にJ1のチームがある現状を維持するのか。それともチーム数を絞って質の高いリーグを目指すのか。Jリーグでここ何年もくすぶり続ける議論である。後者はいわゆる「プレミアリーグ構想」と呼ばれ、資金力の豊富なチームによる「少数精鋭」のリーグをつくるというもの。Jリーグは公式には検討していないとしており、議論は深まっていない。
 一方でバスケットボール男子Bリーグは最近、「プレミアリーグ化」に向けて地ならしを始めた。今季に続いて来季も昇格はあるが、降格はなしにすることを決めたのである。B1は2022〜23年シーズンには、発足初年度から6チーム増えて24チームとなる。
 その先にあるのが「少数精鋭化」である。つまり、ある程度の経営体力と施設(アリーナ)を備えたチームを増やした上で、その中から資金力と観客動員を基準に、よりすぐった「エリートクラブ」だけでB1の上位リーグを設立。優秀な選手を集めて競技力と注目度を高め、発展につなげる。Bリーグはそんな青写真を描いているという。
 実現すればメリットは大きそうだが、もろ手を挙げて賛成という気にはなれない。資金力が豊富でなくてもトップリーグの舞台に立てる可能性があることが、今の魅力である。それはJリーグも同じ。規模が小さくてもビッグクラブに勝つ。そんな醍醐味(だいごみ)が失われるのは味気ない。(日野淳太朗)


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