運動部デスク日誌

サンフレ29周年

2021/4/24

 4月24日、J1サンフレッチェ広島が創立29周年を迎えた。3度のリーグ制覇に、2度のJ2降格など、歓喜も悪夢も味わってきた。いまでは、広島になくてはならないクラブに定着した。
 長い歴史の中で、印象に残るシーンを挙げればきりがないが、個人的にはJリーグ発足2年目の1994年の前期優勝を推したい。個人技主体の南米スタイルが主流だった当時、細かくパスをつないでゴールを目指すなど、組織プレーを貫いた。1対1ではかなわないが、攻守に2人、3人と数的優位な状況をつくって対抗していく。日本人の特性を生かしたサッカーで、当時は最先端と言われた。三浦知やラモスを擁する川崎V(現東京V)など、強豪を抑えて前期王者に就いた。また、イギリス出身のバクスター監督はフェアプレーを重視してきた。
 組織サッカーとフェアプレーは、現在もチームのベースとして根付いている。さらに、風間八宏、高木琢也、森保一、片野坂知宏、森山佳郎ら、当時のメンバーがJリーグや代表の監督となり、その精神は別のチームでも受け継がれているといえる。
 Jリーグチェアマンを務めた鬼武健二氏は「サンフレは強くなくてはならない。関西と九州の間にある広島に、軸となる強いチームがあるのがJリーグの理想」と言っていた。時代の変化に対応しながら、日本人らしいサッカーを実践してきたサンフレの歩みは、30年目へと向かう。
(下手義樹)


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