運動部デスク日誌

あした天気になあれ

2021/4/29

 あした天気になあれ―。遠足を楽しみに待つ小学生のような心境で、雨空を見つめている。29日は、織田幹雄記念国際陸上競技大会が2年ぶりに開催される。男子100メートルには、3大会連続の五輪代表を目指す山縣亮太がエントリー。東京五輪参加標準記録(10秒05)の突破に挑む。この雨が降り続けば、その挑戦に水を差してしまうことになるだろう。

 思い出した。5年前の織田記念でも同じような心境で空を見上げていた。山縣はリオデジャネイロ五輪の参加標準記録(10秒15)の突破に挑んだ。幸いにも天気は晴れ。しかし、風に阻まれた。1位でゴールしたが、記録は10秒27。向かい風2・7メートルという厳しいコンディションが、記録への期待を砕いた。

 雨、風、湿度…。100メートルほど、天候の影響を強く受ける種目はない。空気抵抗の大小でタイムが大きく変動するからだ。特に風の影響は顕著で、無風に比べ、追い風2・0メートルなら、約0・16秒速くなり、逆に向かい風2・0メートルなら0・2秒近く遅くなる。記録を求める選手にとっては、運を天に任せる心境かもしれない。

 さて、29日の予報は「雨のち曇り」。この雨は午後1時過ぎには上がる見込みだという。男子100メートルA決勝のスタートは午後3時45分。最高のコンディションで号砲が鳴り響くことを願っている。
(小西晶)


  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

記事一覧