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2021ひろしまフラワーフェスティバル(関連ニュース・話題)

天国の母思い、花の塔見守る デザイン手掛けた佐々木さん

2021/5/3
両親の遺影を手に、花の塔のデザインに込めた思いを語る佐々木さん

両親の遺影を手に、花の塔のデザインに込めた思いを語る佐々木さん

 FFのシンボル「花の塔」の今年のデザインを手掛けた佐々木秀昭さん(68)=安佐南区=が3日、平和記念公園(中区)で塔の点火を見届けた。採用直前に他界し、実物を見られなかった母の遺影を携え、「きっと天国で喜んでくれているはず」と前を向いた。

 佐々木さんは元デザイナー。母タツミさんの介護のため5年前に仕事をやめ2人で暮らしていた。2月上旬に新聞でデザイン公募を知り、応募を決意。新型コロナに対応する医療従事者への感謝を表した紫のリボンなどの図柄を考案した。

 間もなく内定の連絡をもらったが「新聞記事を見せて伝えよう」と母には黙っていた。足腰以外は丈夫で、デイサービスに通うなど元気だった母。だが同月28日に体調が急変し、93歳で亡くなった。記事が出る4日前だった。

 ショックで落ち込む日々。葬儀後に遺品を整理していた時、30年ほど前にFFパレードの花車を佐々木さんがデザインした際の新聞記事が出てきた。「息子の頑張る姿を楽しみにしていたんだろうな」。塔を見に行く気持ちが膨らんだ。

 3日朝、塔を見上げ「イメージ通り」と満足そうに語った。5年前に亡くなった父朝人さんの遺影も携え、久しぶりに「親子3人」。晴れやかな表情を浮かべた。(坂本顕)

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