運動部デスク日誌

気になる「ジャガー」の動向

2021/5/8

 動向が気になる。元サンフレッチェ広島で日本代表FW浅野拓磨だ。セルビア1部リーグのパルチザンの契約を解除したと自身のブログで発表し、驚かせた。
 今季はリーグ2位の18得点の活躍。リーグ戦残り4試合、25日にはカップ戦の決勝が控えていた中での電撃退団だった。「度重なる給与の未払い、不誠実な対応により、クラブからのリスペクトを感じられなくなってしまった」と理由をつづっている。一方、クラブ側は「根拠のない退団であり、契約違反」と反論。欧州で未払いを経験したことがある日本人選手は浅野に理解を示す。一方で、シーズン終了直前での決断に失望したと声を上げるチームメートも。賛否両論が巻き起こっている。
 そんな中、広島時代の監督で、日本代表の森保一監督がかつての教え子に向け、コメントを出した。「拓磨は人やチームを裏切るような人間ではない」。問題の真相は分からないが、取材で関わった人、広島時代から応援したファンは、森保監督と同じ気持ちではないだろうか。今は信じて問題の早期解決を願うしかない。
 多くの若きJリーガーが海を渡る。サッカー選手としてのステップアップの一つの手段になっている。言葉の壁、レベルの高さなど多くの困難に直面する。「若い頃の苦労は買ってでもせよ」という言葉があるが、サッカーに集中できない苦労は本末転倒だ。
 広島でプロの一歩を踏み出した浅野は、今や日本サッカー界の宝。問題が長期化し、プレーの場が奪われることは避けたい。国内外問わず、輝ける場所はある。これまで通りファンを沸かせてほしいと願う。
(下手義樹)


  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

記事一覧