運動部デスク日誌

ジャイアントキリング

2021/5/24

 スポーツの面白さの一つに、格下チームが格上を破る「ジャイアントキリング」(番狂わせ)がある。プロのJクラブとアマチュアがトーナメントで競う、サッカーの天皇杯全日本選手権が象徴的だ。大学生がJクラブを破るなど、毎年波乱が起きる。今月開幕した本年度の大会は、このチームにジャイアントキリングを期待する。広島県代表の福山シティだ。

 23日にあった1回戦では島根県代表の松江シティと対戦。福山シティは県リーグで、松江シティはカテゴリーが二つ上の日本フットボールリーグ(JFL)。1―1の後半終了間際に劇的な決勝ゴールを挙げ、格上を退けた。

 前回大会も快進撃を演じた。地域リーグ所属チームなど、次々と上のカテゴリーを撃破し、準々決勝進出。惜しくも当時J3の秋田に敗れたが、大健闘した。

 将来的なJリーグ入りを目指すチームにとって、Jクラブとの対戦は大きなモチベーションとなる。クラブの名前を全国に広める大きなチャンスでもある。前回の快進撃で、新規スポンサーが増えたという。

 6月9日の2回戦で、J1清水に挑む。県リーグ―地域リーグ―JFL―J3―J2―J1。カテゴリーでいえば五つも上だ。勢いに乗る若いチームが、最高峰のクラブにどこまで食らい付くことができるか。「勝負に絶対はない」という格言もある。今大会最大のジャイアントキリングを、ひそかに期待している自分がいる。(下手義樹)


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