運動部デスク日誌

目標は「本塁打王」

2021/6/4

 2018年11月、和歌山市内のホテル。広島東洋カープから3位指名を受けた智弁和歌山高の17歳が契約を結んだ。球団との交渉終了後、プロでの目標を色紙に書いてもらうと、照れながらもペンを走らせた。書いた目標は「本塁打王」―。

 売り出し中の3年目林晃汰だ。林に、目標への第一歩となる、プロ初本塁打が飛び出した。5月29日のロッテ戦(ZOZOマリン)。パ・リーグを代表する美馬から右中間スタンドへ運んだ。スケールの大きさをうかがわせる一打に、3年前の契約のシーンが頭に浮かんだ。

 当時の取材メモを読み返してみた。高校通算47本塁打。担当の鞘師智也スカウトは「高校生離れした飛距離。松山(竜平)のような打者になれる」と期待していた。名将・高嶋仁名誉監督も「あれほど飛ばす子をいままでに見たことがない」と高評価だった。

 新型コロナウイルスの影響で主力選手らが離脱したため、チャンスが訪れた。ここまで6試合に出場し、打率4割2分1厘と期待に応えている。今後は離脱していた選手が復帰してくる。そこで首脳陣に外せない選手というイメージを植え付けられるか。打席では長距離砲の雰囲気は伝わってくる。将来の本塁打王という目標へ、アピールの日々は続く。(下手義樹) 


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