運動部デスク日誌

山縣 五輪代表入りへの勝負どころ

2021/6/6

 3度目の五輪出場を目指す山縣亮太(セイコー)の挑戦は、いよいよ大きなヤマ場を迎える。6日に鳥取市のヤマタスポーツパーク陸上競技場である陸上の布勢スプリント。男子100メートルは今月下旬の日本選手権の前哨戦として、注目が集まっている。

 この大会は追い風の好条件に恵まれやすく、毎年トップアスリートがエントリーしてくる。今年は山縣のほかに、桐生祥秀(日本生命)ケンブリジッジ飛鳥(ナイキ)小池祐貴、多田修平(ともに住友電工)ら代表入りを争うライバルたちが集結。好記録の期待は大きい。

 山縣にとって、このレースは単なる前哨戦にとどまらない。「10秒05」という五輪参加標準記録を突破しておかないと、日本選手権で3位以内に入っても代表内定とはいかないからだ。もちろん、日本選手権で突破を狙うことも可能だが、降雨、向かい風など悪条件のリスクがある。逆に2・1メートル以上の追い風になれば、公認記録とはならない。記録の出やすい布勢で突破し、日本選手権は勝負に徹する。これが、代表入りへのベストシナリオであることは疑いようがない。

 現段階で、五輪参加標準記録を突破済みなのはサニブラウン、桐生、小池の3選手。ケンブリッジ、多田も当然、タイムにこだわってくるはずだ。山縣の布勢でのベストタイムは10秒06(2016年)。栄光と苦悩が入り交じったこの5年間を経て、山縣は0秒01を埋められるのか。スタートが待ち遠しい。(小西晶)

#東京五輪・パラ


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