運動部デスク日誌

カープ、逆襲への1勝となるか

2021/6/16

 今夜ばかりは、湿っぽい話はなしでいこう。カープがついに、というか、やっと、というか、何とか8連敗を脱出した。16日発表の東京五輪野球代表には、カープから最多の5人が選出される見通し、というニュースも。サッカーの日本代表戦でも、サンフレ勢が活躍した。めでたい知らせが重なって、久々に勢いのある明るいスポーツ面になったように思う。

 この1勝に、とりわけ佐々岡監督は胸をなで下ろしているに違いない。カープ担当記者時代を含め、何度か長い連敗を見てきたが、この8連敗は特殊なものだった。先発投手が崩れ、序盤で勝負が決まった試合は、2引き分けを含む10試合で1試合くらい。終盤まで勝つチャンスを残しながら、詰め切れない。惜敗が続けば、どうしても采配に目がいく。責任を背負う指揮官にとっては、辛い日々だったに違いない。

 大失速した交流戦。球団の最少勝数、最低勝率を更新したが、そんなことではへこたれないのが若さの特権。今夜お立ち台に上がった林と宇草の姿に象徴されていただろう。交流戦の中での数少ない明るい光が、2軍昇格組のハツラツとしたプレー。どのような状況でも、諦めることなく向かっていく―。彼らの見せた闘争心は、リーグ戦再開後、広島がペナントレースでひと波起こすために絶対に必要なものだろう。

 もう一つ、今のチームに特殊な事情があるとすれば、大きな故障者がいないということだ。下を向くことはない。この1勝に大きな意味を持たすため、まずは日本ハムとの最終戦をいい形で終えよう。ベンチの空気が変わってくれば、広島の梅雨は間もなく明ける。(小西晶)


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