運動部デスク日誌

衝撃の「ジャイキリ」から一夜明け

2021/6/18

 衝撃の一戦から一夜明けた。驚き、怒り、情けなさ…。1日たってもいろんな感情が湧いてくる。16日のサッカー天皇杯全日本選手権2回戦。J1サンフレッチェ広島が、関西1部リーグのおこしやす京都に1―5で大敗した。J1を1部とすれば、おこしやす京都は5部に当たる。サッカーでは往々にあることとはいえ、ショックは大きい。

 格下が格上を破る番狂わせ「ジャイアントキリング」は、天皇杯でよく見られる。それは虎の子の1点を必死に守り切ったり、PK戦を制したり、接戦がほとんど。これほど一方的な展開でのジャイアントキリングは、20年以上サッカー報道に携わってきたが、初めてだ。サンフレのふがいなさもあるが、ひるむことなく攻め続けてチャンスを確実に仕留めた、おこしやす京都は勝者にふさわしいサッカーを展開していた。

 現地で取材した担当記者によると、普通ならブーイングを浴びせたいサポーターも、新型コロナの感染予防で大声が出せないため、気持ちを抑え、おこしやす京都に大きな拍手を送って勝利をたたえていたという。サポーターの心情を察すると、やるせない。

 後悔しても、怒っても、結果が覆ることはない。17日は練習終了後、天皇杯をスタンドから見守った青山敏弘が音頭を取り、選手だけでミーティングを行ったという。屈辱から前に進む姿勢は示した。19日にはホームで柏とのリーグ再開戦が控える。ホームでは3カ月、白星がない。サポーターに勝利を届けることはもちろん、プロとしての意地を見せてくれるはずだ。(下手義樹)


  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

記事一覧