運動部デスク日誌

テレビゲームではない現実世界で

2021/6/20

 Bリーグの今オフの移籍市場をにぎわせたドラゴンフライズが、補強を完了した。チーム創設から在籍した田中成也が移籍するなど、昨季のB1昇格に貢献した選手の多くがチームを去った。個人的には寂しい限りだが、惨敗だった今季の成績を踏まえれば仕方ないと思うしかないのだろう。

 さて、来季の陣容を見れば日本代表やリーグ得点王といったタレントが新たに加わり、選手層は格段に厚くなりそうだ。テレビゲームなら、能力値の高い選手を集めれば勝ち続けるチームはできる。しかし、単純に足し算できないのが現実の世界でチームをつくる難しさである。

 どんなに選手が力を持っていても、その特長を存分に発揮できる環境を整え、かつ一つの方向にまとまることができなければ強固な組織にはなれない。ドラフラもここ数年、それを嫌と言うほど味わってきた。B1での1季目に9勝46敗と大負けしたのは、もちろん選手の実力不足もある。しかし、指揮官がもっと選手の特長を生かしたチームづくりをしていれば、ここまでにはなっていなかっただろう。

 つまり、最も大事なのは監督の力量である。クラブが来季を託したのは米国人のミリング氏。今季は低迷が続いた横浜でクラブ史上最多の19勝を挙げた。岡崎ゼネラルマネジャーは「自分の仕事に徹する『遂行力』を持ち、優れた『人格者』」であることを起用の理由に挙げる。今はその眼力を信じ、どんなチームづくりをするのか楽しみにしたい。(日野淳太朗)

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