運動部デスク日誌

積み重ねがものをいう

2021/6/23

 最後は積み重ねの差だったのだろう。東京五輪に臨むサッカー男子日本代表の18人が発表され、サンフレッチェからGK大迫が選ばれた。直前の代表合宿での起用法や各メディアの予想を踏まえると選外も覚悟していただけに、ホッと一安心である。

 1年前に予定通り開催されていたら、ここまでひやひやすることもなかったに違いない。同年代では数少ない所属チームの正GKで、経験がものをいうポジションで着実に試合出場を重ねて経験値を高めてきた。そのアドバンテージは大きく、代表でも頭一つ抜けた存在。間違いなく正GKの最有力候補だった。

 ところが、五輪が延期になった間に今回選ばれた谷(湘南)や鈴木(浦和)らライバルたちが、所属チームで定位置を確保。代表でも存在感を高め、大迫の立場が危うくなった。本人もそんな現状を痛いほど感じたのだろう。発表1週間前には、「選ばれない可能性もあると覚悟している」と悲壮なコメントを残している。

 GKは2枠。谷が当確と言われる中、残り1枠は大迫と18歳の鈴木の争いだったと推測される。発表前、最後のリーグ戦が行われた19、20日、大迫は柏を無失点に抑え、鈴木は湘南に3失点した。もしかしたら、これが選考に影響したのかもしれない。いずれにせよ、サンフレでこつこつと結果を積み重ねてきたことを、森保監督も評価してくれたのだろう。(日野淳太朗)

#東京五輪・パラ


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