運動部デスク日誌

コイの二刀流

2021/7/15

 海の向こうの米大リーグオールスター戦で、エンゼルスの大谷が投打の「二刀流」として出場し、日米を熱狂させた。いまから22年前、広島東洋カープにも、二刀流としてファンを沸かせた選手がいた。

 フェリックス・ペルドモ。ドミニカ共和国カープアカデミー出身で、1995年に内野手として入団した。97年に地肩の強さを買われて投手に転向。2年間で30試合に登板し、2勝2敗の成績を残した。そして99年。春季キャンプで野手の層を厚くするために内野手に再転向。開幕から二塁手として14試合に出場していたが、5月に中継ぎ強化のため、投手に再々転向したのだ。

 無駄のないフォームから140キロ台を投じ、スライダーの切れ味も鋭く、様になっていた。二刀流デビューとなった横浜(現DeNA)戦では3者連続三振をマークした。

 愛称は「ペルちゃん」。流ちょうな日本語で「投手も内野手も両方頑張る。でも投球には自信があるよ」と胸を張っていた光景を思い出す。二刀流として臨んだ99年。打者としては45打数9安打、打率2割でプロ初本塁打をマーク。投手としては17試合で1勝2敗、防御率4・56の成績だった。この年のシーズン終了後に退団したが、カープの歴史を彩った、記憶に残る選手の一人だった。(下手義樹)


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