運動部デスク日誌

スポーツを通しての平和の発進とは

2021/7/17

 国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が広島入りし、平和記念公園や原爆資料館を訪れた。原爆の惨状を知り世界に発信してほしいという声もあれば、東京に緊急事態宣言が出る中での広島訪問に、反対の声も強かった。ともあれ、賛否が飛び交う中でのトップの来広という、慌ただしい一日は終わった。

 スポーツを通しての平和の発信とは。思い浮かんだのが1964年の前回の東京五輪だ。開会式での聖火最終走者を務めたのが、広島に原爆が投下された45年8月6日に生まれた、三次市出身の坂井義則さんだ。坂井さんに白羽の矢を立て、本番まで指導、サポートしてきたのは織田幹雄さん、小掛照二さんという広島出身のオリンピアン。「チーム広島」で大仕事に臨み、当時早大1年の坂井さんは立派に大役を果たした。そのシーンは全世界に流れ、復興を大きくアピールした。

 バッハ会長は広島訪問を終え「平和の使命を再確認した。東京五輪・パラリンピックはより平和な未来への希望の光となると確信している」とスピーチした。IOCはこの日広島で感じたことを東京五輪後も忘れず、スポーツを通しての平和の発進を形あるものにしてほしい。広島で生まれ育った一人として、願っている。(下手義樹)

#東京五輪・パラ


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