運動部デスク日誌

活気のなかったリオ五輪開幕5日前

2021/7/19

 活気、盛り上がりがない。これが、五輪担当記者の東京評である。本日付スポーツ面の「東京diary」によると、祝祭ムードは皆無に近い。新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言下での開催が大きく影響しているのでは、とある。

 5年前のリオデジャネイロ五輪。アントニオ・カルロス・ジョビン国際空港に降り立った時、私も同じような感情に襲われた。歓迎ムードがどこからも漂ってこない。ボランティアのサポートで入国審査を済ませ、そそくさとバスへ案内された。空港内のフロアでは地元の警察官が給料遅配に抗議するデモをしていたと聞いた。

 メインプレスセンター(MPC)へ向かう車窓の風景は、「本当に五輪が行われる街なのか」と疑ってしまうほどだった。家や道路の壁、交通看板…。至る所に落書きがあった。同州が財政危機を宣言するなど、経済的には五輪どころではなかったのだろう。この街に充満している不満や不安、失望の一部を垣間見た気がした。

 MPCに到着し、一息つこうと、ドリンクコーナーへ。ここはブラジル。美味しいコーヒーを味わえるだろうと期待したのだが、用意してあったのはインスタントコーヒーの粉とお湯の入ったポットだけ。五輪開幕5日前の出来事である。(小西晶) 

#東京五輪・パラ


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