運動部デスク日誌

5年前の開会式

2021/7/24

 直前まですったもんだした東京五輪が開幕した。23日夜の開会式。中国新聞の五輪担当記者、カメラマンともに入場が許可され、生で開会式を体感することができた。長くスポーツ取材に携わってきた記者にとっては、何にも替えがたい体験であったろう。送られてくる原稿に目を通しながら、そう感じた。

 5年前のリオデジャネイロ五輪の開会式を思い出した。満員となったマラカナン競技場。色彩豊かで情熱的な演出で、「環境保護」をテーマに、リズミカルな音楽、ダンスを使ったパフォーマンスが続いた。低予算で大がかりな仕掛けもなかったが、「ブラジルらしさ」を感じる内容だった。

 ただ、「ブラジルらしさ」を感じたのは、式の最中だけではなかった。マラカナン競技場へ向かうため、開始4時間前にメインプレスセンターをメディアバスで出発。通常なら30分程度で到着するはずが、予想もしない大迷走に巻き込まれることに。

 競技場周辺はほとんどの道を軍隊が封鎖しており、迷路状態。しかし、運転手はその答えを知らず、約2時間、ぐるぐる回るばかり。車内では数カ国語の怒号が響き、挙げ句の果てに、運転手は「もうここで降りてくれ」。そこから歩くこと実に40分。「これもブラジルあるある?」と独り言をつぶやきながら、マラカナン競技場への行進を続けたのであった。(小西晶)

#東京五輪・パラ


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