運動部デスク日誌

山縣亮太の五輪はこれからだ!

2021/8/1

 全ての仕事を終えて、コラムの執筆に入っているのだが、力が入らない。思いのほか強烈な「亮太ロス」に陥っている。31日にあった東京五輪陸上男子100メートル予選。日本記録保持者の山縣亮太(セイコー、広島・修道高出)は予選3組に登場し、10秒15でゴール。3大会目にして初めての予選落ちを喫した。

 「五輪の申し子」と呼ばれた山縣のことである。3度目となる今大会は、「日本選手五輪初の9秒台と、日本勢89年ぶりの決勝進出」という期待感にあふれていた。「本当の勝負」は準決勝のはずだった。全ては泡と消えた。用意されていたたくさんの予定稿も泡と消えた。現担当の喪失感は想像に難くない。

 ただ、予選で10秒15は決して悪いタイムではない。リオ五輪では10秒20で2着で準決勝に進出した。しかし、今回の予選で10秒10を切った選手は実に17人。前回のリオ五輪は5人だったことを思えば、このコロナ禍においても、世界は想像以上のスピードで進化していたということだ。持ちタイムの比較など、あまり意味はなかったということだ。

 100メートルはいち早く終わったが、山縣の五輪はまだ終わってはいない。5日に始まる400メートルリレー。米国、ジャマイカに加え、予選を見る限り、中国、英国らは間違いなく強敵になるだろう。山縣だけでなく、今夜予選落ちした多田、小池の奮起もメダル獲得には不可欠だ。このまま参加しただけで帰るか、それとも爪痕を残すか。彼らの反発力を信じて、勝負の時を待ちたい。(小西晶)

#東京五輪・パラ


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