運動部デスク日誌

キーマンは選手ではなく

2021/8/13

 東京五輪が閉幕してプロ野球とJリーグが再開する中、こちらは10月の開幕に向けて動きだした。広島ドラゴンフライズは今季から指揮を執るミリング監督が10日、チームに合流した。期待の新戦力、元日本代表の辻も広島入り。外国人選手はまだ来日していないが、チームづくりがいよいよ本格化する。

 ドラフラにとって米国人のミリング氏は2人目の外国人監督。前回は2017〜18年シーズンのアンドリセビッチ氏。米国での指導経験が豊富で、日本でも京都の監督を務めたことがあり、期待値は高かった。しかし選手との意思疎通がうまくいかず、目指すチーム像や選手に求めることを共有できず、それがコート上のパフォーマンスに直結。黒星を重ね、開幕2カ月で解任された。

 その経験を踏まえれば、コミュニケーションがチーム浮沈の鍵になるのは間違いない。指揮官がどれだけ素晴らしい戦術・戦略を持っていても、選手に伝わらなければ良いチームにはならない。日本人監督が率いた昨季まででさえ、チーム内の意思疎通がうまくいっていたとはいえず、組織として戦えなかった。外国人監督ならなおさら、考えを共有するのは簡単ではない。

 その点で今回心強いのは加藤コーチの存在である。昨季横浜でミリング監督に仕え、その性格や目指すバスケを熟知している。実績十分な選手がそろう今季、個人的には監督と選手の橋渡し役となる加藤コーチがキーマンだと思っている。(日野淳太朗)

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