運動部デスク日誌

全ての球児にフェアな環境を

2021/8/29

 この時期までやっていることが不思議な感じもするが、全国高校野球選手権大会はようやく決勝までこぎつけた。28日は準決勝があり、4強全てが近畿勢。史上初のことで、同地区のレベルの高さを見せつけた。ただ、敗れた高校の監督からはこんな恨み節も聞こえた。「雨が続いて練習する場所がない。地元の学校は自分たちの練習場でできるが」

 開幕から雨にたたられ、順延が続いた。試合がなくなったら自分たちで練習場を確保しないといけないが、予約しなくてもすぐ使える雨天練習場はそう多くない。満足に練習できない学校もあったと聞く。コンディション調整は本当に難しかったろう。対して近畿勢は、甲子園近くの宿舎から自分の学校に戻って練習していたという。

 4校に地力があるのは間違いない。とはいえ、練習環境の良さも勝ち上がれた要因の一つだろう。ある程度は「地の利」が生じるのは仕方ないにしても、今回ほどはっきりした形で現れると不公平感が否めない。だから主催者側が雨天でも使える練習場を確保すべきではないか。各校が平等に調整でき、フェアな条件で試合ができる環境を整えるのも主催者の責任だろう。

 今大会はコロナ禍に加えて近年にない悪天候に見舞われ、難しい運営を強いられた。6日前に本欄でドーム球場の使用を提言したが、この経験がより良い状況でプレーできるよう改善点を議論するきっかけになればいいと思う。(日野淳太朗) 

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