運動部デスク日誌

東京パラリンピックが残すもの

2021/9/3

 終盤を迎えている東京パラリンピック。日本勢の活躍が大会を盛り上げているが、個人的に注目している競技がある。ゴールボールだ。視覚障害のある人が目隠しをして鈴の音の出るボールを投げ合い、得点を競う球技。選手は音を頼りに床に寝転んで手足を伸ばしゴールを阻止する。「静寂の中の格闘技」とも呼ばれる。テレビでご覧になった人も多いだろう。

 私がこの競技を知ったのは5年前。広島市スポーツ協会のシンポジウムで、浦田理恵さんと出会ったことがきっかけだった。浦田さんはゴールボール女子日本代表で、ロンドン大会の金メダリスト。実際にボールに触れさせてもらい、競技の面白さなどを聞いた。

 ロンドン大会以降、パラスポーツに対しても強化費が増え、自己負担していた遠征や合宿費はほぼゼロになったという。しかし、パラスポーツの認知度の低さを気にし、「まずは競技を皆さんに知ってもらいたいんです」と熱く語っていたのを思い出す。

 2日のゴールボール女子(視覚障害)準決勝で、浦田主将率いる日本代表はトルコ代表に5―8で敗れた。「東京で金」という目標は達成できなかったが、彼女たちの頑張りで、多くの人々がゴールボールという競技を知った。その財産を今後の活動に生かしてほしいと願う。その前に、3日の3位決定戦。2大会ぶりのメダルへ、広島から声援を送る。(小西晶)

#東京五輪・パラ

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