運動部デスク日誌

「名将」の再登板

2021/9/4

 情熱は、衰えを知らなかった。高校野球の新庄高(広島)と広島商高を監督として春夏計6度の甲子園出場に導いた「名将」迫田守昭氏が来春、公立の中高一貫校の福山高(広島)の監督に就任することが発表された。

 かつて福山は広島高校野球界でも強豪地区だった。盈進高などが甲子園に出場。プロ野球選手も多く輩出している。だが1989年夏の近大福山高を最後に、甲子園出場校は出ていない。75歳の迫田氏は2007年から指揮を執った新庄高を昨年3月末で退任したばかり。福山市内の少年野球の指導者から福山高への監督就任を期待する声が上がり、市をあげて要請したという。

 迫田氏は広島商高監督を退任後、北広島町の新庄高監督に就任。選手のスカウティングを含め一からチームづくりに取り組み、甲子園常連校へと育て上げた実績がある。
 広島県内でみると、尾道商高を甲子園に導いた中村信彦氏が、2007年に公立の呉高の監督に就任。17年春に呉市の高校では54年ぶりとなる甲子園出場を果たしている。

 一極集中ではなく、県内全域に甲子園を目指す学校が広がることは、中学生の進路の選択肢も広がるし、県全体のレベルアップにもつながる。数年後には勢力図が様変わりする可能性も秘める。ベテラン指揮官の再登板。注目度は大だ。(下手義樹)


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