運動部デスク日誌

神ってる男・鈴木に、ドラマは起こせるか。

2021/9/9

 静かにペナントレースの進行を見つめてきた編集局内のカープファンが、日に日に元気を取り戻している。理由はもちろん、主砲鈴木誠也。8日の中日戦でも、1打席目に左翼席へ25号先制アーチ。5試合連続の一発に、「神ってる」が流行語となった2016年の姿を重ねたファンも多かったことだろう。

 8日に発表された7、8月の月間MVP。鈴木の受賞の一報に、「えっ」と声を上げてしまった。打率、本塁打、打点がいずれもリーグトップだったと知り、また驚く。本人には大変申し訳ないのだが、そんなに打っているという印象がなかったからだ。勝利に直結する一打が少なかったからなのか。東京五輪での不振も、少なからず影響しているのかもしれない。

 ただ、9月に入ってからの存在感に、異論を口にするものはいまい。7試合で打率4割2分9厘。6本塁打、8打点。特筆すべきは4試合連続で第1打席に先制本塁打を放っている点。豪快なスイングで打った瞬間、相手投手を落胆させる。「鈴木誠也」という野球人のポテンシャルを連日見せつけられているような気がしている。

 現在、本塁打、打点でリーグトップの岡本(巨人)とは、本塁打で10、打点で35も差が付いている。チームでは、3位ヤクルトまで10・5ゲーム差。ドラマを起こすには、残り39試合は少ないが、「神ってる男」なら、何かを起こしてくれるかもしれない。そんな思いを胸に、9日も鈴木の打席を追う。(小西晶)


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