運動部デスク日誌

広陵高出身の名プレーヤー、ユニホームを脱ぐ

2021/9/19

 プロ野球ファンに愛され、広島の高校野球界にもその名を刻んだ名プレーヤーが、今季限りでユニホームを脱ぐことになった。広島・広陵高出身で阪神の俊介(藤川俊介)だ。

 広陵高時代は衝撃的だった。2003年の夏の広島大会で1年生ながら4番を務め、甲子園にも出場した。当時の広陵は元巨人の西村健太朗、広島東洋カープの白浜裕太、元阪神の上本博紀ら、同年春の選抜大会で全国優勝を飾ったメンバー。その中で高校に入学したばかりの1年生が主軸を任されたのだ。

 打撃だけではなく、足もあり、投手を務めれば140キロ超の速球を投げ込む。まさに走攻守三拍子そろった逸材だった。

 近大を経て2010年にドラフト5位で阪神に入団。ルーキーイヤーにいきなり124試合に出場した。守備範囲の広さに俊足、勝負強い打撃を武器に、個性派ぞろいの阪神の中でも存在感を示していた。ただ、ここ数年は右肩痛の影響もあって出場機会が減り、引退を決意した。

 引退会見では、球団関係者、家族、恩師だけでなく甲子園球場や2軍の鳴尾浜球場のグラウンド整備を手掛ける阪神園芸にも感謝の意を表したところに、人柄がうかがえる。「悔いはない」と言い切った12年のプロ人生。広陵高時代に熱視線を送った広島の野球ファンにとっても誇らしいだろう。(下手義樹)


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