【PR】中国新聞Biz

【デジハリトレーナーに聞く】キャリア形成支援 Webデザイナーを育てる

2021/9/24
左から橋爪さん、坂田さん

左から橋爪さん、坂田さん

 Webデザイナーは、技術を生かして多様な働き方ができると人気の職種です。育成スクール「デジタルハリウッド STUDIO広島」(広島市中区)で、トレーナーとして指導に当たる橋爪亮介さんと坂田由記さんに、受講を検討している人や生徒たちへのアドバイスを聞きました。

積極的な質問が成長の糧に

―デザインや美術などを学んだ経験がなくても受講に問題はないでしょうか。
橋爪
 初心者でも意欲と興味があれば、大丈夫です。半年の受講期間で驚くほど成長した生徒さんはたくさんいます。スタート地点を知っているので、卒業制作のWebサイトを見て感心することは何度もありますね。
坂田
 未経験ということは問題ないと思いますよ。それよりも、受講前から自分の進みたい方向性をしっかり考えておくことが大切です。

―具体的にどういうものですか。
橋爪
 卒業後ともう少し先、例えば5年後ぐらいのビジョンを考えておきましょう。いわゆるキャリア形成ですね。デザイナーなのかエンジニアなのか、自分がどうなりたいのかをイメージすることです。それによって転職先が変わってきます。
坂田
 転職を目指す人には、入学した時から、希望する地域にどんな会社があり、どのような業務内容か調べることを勧めています。自分なりのゴールを設定しておいて、キャリアが積めるような転職先を選んでほしいですね。

―目標は決めていないけれど、とりあえず学びたい人もいるのでは。
坂田
 そうですね。デジタル化が進む社会情勢の中で、自分の将来にとって次につながるスキルを身に付けておきたいというニーズが高まっているからだと思います。「勉強したい」という思いと時間を無駄にしたくないですよね。まずは、Web業界のことを知ってもらい、早めに目標を設定して、先に進めるようにアドバイスしていきます。

―生徒さんからは「講師が現役クリエーター」ということが好評です。
坂田
 「学び」と「仕事」を分けて考えず、溝をつくりたくないと思っています。垣根をなくして、「就職しても使える」「現場で役立つ」情報を伝えるように心掛けています。
橋爪
 デジハリ広島には、個性的なトレーナーがそろっています。会社の代表やフリーランスな
などスタイルも得意な分野もさまざま。そこから得られるノウハウをぜひ、生かしてください。


―正解がないといわれるデザインをどのように学んだらいいですか。
橋爪
 デザインには色やフォント、レイアウトについてなど、基本となるセオリーがあります。これらを一つ一つ積み重ねていくことからスタートしてください。基本をしっかり押さえることで、一定のクオリティーには持っていけるはずです。
坂田
 デザインは、トレーナーによって、気になるところや教え方が違っていると思います。だからこそ、複数のトレーナーに意見を求めてほしいです。理論的なことや感覚的なことなど、あらゆる見方や考え方を知ることが大切です。
橋爪
 生徒さんは、デザインができたと思った時点で、山登りに例えると山頂付近まで到達した気持ちになっていると思います。ただ、トレーナーから見ると「3合目ぐらいかな」と感じることはよくあります。ここからがもっとクオリティーを上げていく段階です。「少し崩す」「何かを足す」などちょっとしたことでオリジナリティーが生まれ、差が付きます。「ここで諦めず、もう一歩粘ってみよう」という気持ちになれるかどうか。優れたデザインを生み出す最後は、執念かもしれないですね。

―技術的なこと以外で、相談を受けることはありますか。
橋爪
 進路の悩みは多いですね。将来的なことだけでなく、在籍中の学校や会社を辞める時期についてなどシビアな内容もあります。私を含めて3人のトレーナーで数時間、じっくり話を聞き、それぞれの立場からアドバイスをしたこともあります。
坂田
 育児をしながらWebデザイナーを目指す女性からの相談をよく受けます。新型コロナウイルスの影響もあって「在宅で働ける」ということは、ママにとって一番大きなメリットです。ただ、卒業してすぐに、次々と仕事が舞い込むわけではありません。「在宅で仕事ができる会社があるのか」「フリーでどうやって仕事を取っていくのか」など悩みは尽きません。
 技術的なこと以外にも、節税につながる青色申告のことや行政サービスを頼ることなども知ってほしいことです。「受けられることは何でも受ける」ために情報収集することが大事ですね。私自身、主婦で起業したという経験もあり、困っている状況の女性を応援していきたいです。


―デジハリの活用方法でアドバイスがありますか。
坂田
 積極的に質問してほしいですね。入学して間もない頃は、ソフトの操作方法など機械的な疑問もあるので、質問が多いのですが、理解が進んだ中盤辺りから減る傾向があります。理解できたと思った後も、どんどん聞いてください。多くのフィードバックを受け続けた方が、確実に成長できます。
橋爪
 在学中も卒業後も、ぜひスタジオに来てください。卒業しても遠慮することはありません。「デザインのチェックをしてほしい」と訪れる卒業生もいますよ。半年はあっという間なので、卒業間際になって打ち解ける生徒さんもいます。デジハリからWeb業界の情報を得られたり、クリエーター同士のつながりが生まれたりすることもあります。

―これからのWebデザイナーに必要なことは。
坂田
 学び続ける姿勢でしょうか。デジハリ広島が開校した2017年から現在までを考えると、Webに関しての意識や興味といったものは、倍以上に高まっていると思います。ここ2、3年の変化が特に激しいかもしれません。ニーズと変化に対応して、学ぶ力は求められますね。
橋爪
 変化を楽しむマインドだと思います。Web業界はまだまだ進み、変化し続けていくでしょうね。それに気後れせず、ワクワクしながら挑戦していける人材でしょう。

(プロフィル)
 はしづめ・りょうすけ キズナデザイン代表取締役。1975年呉市生まれ。広告代理店、Web制作会社勤務の後、フリーランスのWebデザイナーとして独立。2010年「キズナデザイン」を設立し、Webサイト制作を中心に中小企業のブランディング、販促・広報活動を支援。幅広い分野のクリエイティブディレクション、デザインを得意とする。2017年4月からトレーナーを務める。

 さかた・ゆき スタブクリエイト代表取締役。1978年三原市生まれ。Web制作会社、広告代理店、IT企業などで経験を積み、2016年に「スタブクリエイト」を設立。Webサイトの構築・運営・管理のほか、業務支援を行うWebアプリケーションの開発を手掛ける。SNS運用やマーケティングに基づいたSEO対策などコンサルティングサービスも展開する。2017年9月からトレーナーを務める。

  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

記事一覧