運動部デスク日誌

広島愛

2021/9/25

 広島県が、県民に大きな感動や夢、希望を与えたとして、東京五輪の野球で金メダルを獲得した「侍ジャパン」から県ゆかりの5人に県民栄誉賞を贈った。広島東洋カープの森下暢仁、栗林良吏、菊池涼介、鈴木誠也に加え、広島市安佐南区出身のソフトバンク・柳田悠岐が受賞した。広島の野球ファンにとってはうれしい知らせとなった。

 柳田は広島商高―広経大のコテコテの広島人。アマチュア時代の柳田のプレーを何度か見たが、走攻守三拍子そろった大型選手という印象。ドラフトにはかかるだろうと予想していたが、ソフトバンクが2位と高評価。王会長の「一番飛距離のある選手を指名しよう」との一言で、上位指名になったといわれる。その後の活躍ぶりは、われわれの想像をはるかに超えていた。王会長の眼力のすごさを実感した。

 柳田は自他ともに認めるカープファンだったことは有名だ。少年時代には旧広島市民球場に通っていたという。また、県民栄誉賞の受賞コメントが心に響いた。「広島県民として非常に光栄なこと」。福岡に住み、日本球界を代表するプレーヤーになっても、広島愛を持ち続けていることがうかがえた。

 「柳田がカープに入っとったらどうなっとったかね」。野球好きのおじさんたちと、むなしい「居酒屋トーク」をしたことはある。それでも、日本球界の至宝が広島出身であることを誇りに思いたい。(下手義樹)


  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

記事一覧