運動部デスク日誌

ウエスタン・リーグ終幕

2021/10/1

 1軍のペナントレースよりは一足先に、ウエスタン・リーグが30日、全日程終了となった。広島は大阪市のオセアンバファローズスタジアム舞洲でオリックスと対戦し、4―6で敗戦。取材した記者によると、自由契約の通告が近いとあって、どことなく物悲しさが漂っていたという。

 私が入社した1992年は、まだ由宇練習場が完成しておらず、ウエスタン・リーグ公式戦は福山市の神勝寺球場などで行われていた。神勝寺で試合がある場合は、選手は2軍の寮がある大野町(現廿日市市)から約120キロの移動を余儀なくされていたわけだ。

 2軍取材をする際、最初の仕事は広報にどこで練習するのかを確認することだった。広島市内では特定の練習場はなく、広島市安佐南区のNTT球場などを使用していた。神勝寺球場を使う秋季練習は隣接のホテルに宿泊した。3、4人ごとに1部屋。取材の際は同宿させてもらったが、まるで高校生の合宿のようだったことを思い出す。そんな環境から育った選手が、町田公二郎であり、金本知憲であり、浅井樹だった。

 今の選手は恵まれているように思う。それは、練習場、トレーニング施設ばかりではないだろう。ただ、あの時代を生きた選手のような「ハングリー精神」を、今の若ゴイたちは持っているだろうか。ウエスタン・リーグの最終成績を見ながら、そんなことが気になった。(小西晶)


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