運動部デスク日誌

夢のまた夢だった試合中継

2021/10/3

 いよいよ始まった広島ドラゴンフライズの新シーズン。北海道を相手に競り勝った開幕戦が、昨季に続き当然のように地上波で生中継されたことが感慨深い。しかも今季は開幕2戦目も中継される。B2時代に担当記者を務めていた身からすれば、信じられないことである。

 B2の頃、メディアの露出は少なかった。定期的に練習取材するのはわが社のほかは、テレビの1、2社。しかも彼らは業務というより、個人的な情熱で追いかけていた。人を割けないからディレクター自ら小型カメラで撮影。それでも夕方のニュース番組で放送枠をもらえず、よく愚痴をこぼしていたのを思い出す。試合中継なんて夢のまた夢の時代だった。

 そんな状況にもかかわらず、今から3年前、RCCの某ディレクターが2018〜19年シーズンの地元開幕戦を中継しようと計画した。チームはその前のシーズン、昇格争いに絡めなかった。注目度は低く、社内でも消極的な意見が大勢で、スポンサー集めにも苦戦したと聞いた。それでも、ドラフラを知ってもらいたいという熱意で苦境をはねのけ実現した。

 今季は開幕カードを中継するテレビ局が連日、夕方のニュース番組でも盛り上げる企画を流していた。B1初挑戦だった昨季以上に、コンテンツとしての魅力を高めているのだろう。B2時代に苦労しながら露出を増やそうと奔走していた彼らも、きっと喜んでいるに違いない。(日野淳太朗)


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