運動部デスク日誌

ドラフト取材の必需品

2021/10/7
広島に指名され笑顔を見せるドラフト4位の船越選手(右)と5位の西川選手(2015年)

広島に指名され笑顔を見せるドラフト4位の船越選手(右)と5位の西川選手(2015年)

 プロ野球のドラフト会議が11日にある。ドラフト取材当日は毎回、西へ東へ動き回ったドタバタ劇しか思い出がないが、取材した選手がプロで活躍するシーンに触れると、感慨深いものがある。

 ドラフト取材の際、必ず持参するものがあった。カープの赤い帽子だ。チームがあらかじめ用意しているケースもあるが、現地で調達するのは難しい。指名選手にとっては晴れの一日。紙面に掲載する写真を彩るためにも、欠かせないグッズだ。

 2015年のドラフト。京都駅で待機し、本社から「社会人の王子の船越涼太を4位で指名したので取材に行って」と指示を受け、愛知県春日井市へ。会見には間に合わないが、王子のご好意により、到着まで待ってもらえることに。すると新幹線の車中で再び本社から電話が。「5位も王子の西川龍馬」。1度に4、5位の2選手を取材できる幸運だったが、青ざめる自分もいた。「帽子は一つしか持ってきていない」

 ここで「僕も持ってきています」。合流したカメラマンもカープの帽子を持参していたのだ。指名から1時間半後、ようやく春日井市に到着した。すでに会見は終わっていたが、2選手に赤い帽子をかぶってもらい、取材開始。すると取材を終えていた地元愛知県のメディア数社も、カープの帽子をかぶった2選手を見て「撮影させてもらっていいですか」。2度目の記念撮影が盛大に始まったのだった。(下手義樹)


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