運動部デスク日誌

揺れる思いの最終予選

2021/10/9

 出るのが当たり前だと思っていた大会に、出られないかもしれない。一方で、最終的には帳尻を合わせて大丈夫だろう、という気持ちも少しある。微妙に揺れる思い抱えながら間違いなく言えるのは、こんな緊張感は久しぶりということ。サッカー日本代表がワールドカップ(W杯)アジア最終予選で剣が峰に立たされた。

 8日の敵地でのサウジアラビア戦に0―1で敗れ、1勝2敗。予選で黒星が先行するなんて想定外である。まだ7試合あり、日本協会の田嶋会長も「まだ3試合が終わっただけ」と悲観論を一蹴する。確かに残り試合を全勝すればどうってことないが、試合内容を見る限り、それが現実的と思えないことがつらい。

 森保監督への批判の嵐はやむことがなく、解任論はさらに強まった。サンフレ担当として森保監督を取材してきた身としてはつらいが、この結果だから当然だろう。実績重視の選手起用がことごとく失敗。試合中の交代カードの切り方も含めて奇をてらうことのない指揮官だが、W杯予選のような極限の舞台では奇策も含めて引き出しの多さが問われる。

 12日のオーストラリア戦の結果次第では、W杯出場がさらに遠のく可能性がある。試合が詰まっているこのタイミングで監督とチームを大きく変えることは現実的ではなく、今はただ、森保監督と選手を信じるしかない。とはいえ、もし負けたらどんな混乱が待っているのか。代表戦を見るのが怖いと思うのはいつ以来だろうか。(日野淳太朗)

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