運動部デスク日誌

空前のブームをもう一度

2021/10/10

 J1サンフレッチェ広島のファンが、ワクワクするニュースが飛び込んできた。アラブ首長国連邦(UAE)のアルアインの主力で、サンフレの3度のリーグ制覇に貢献した、元日本代表DF塩谷司が4年ぶりに復帰することが発表された。

 ことし、海外で活躍していた日本代表クラスの選手のJリーグ復帰が続いている。長友佑都がFC東京に、乾貴士がC大阪に復帰。前所属チームではないが、大迫勇也に酒井宏樹も戻ってきた。

 いまや、多くの若い選手が海外でのプレーを希望し、海を渡る。日本代表も海外組が大半を占めようになった。日本のレベルがアップしたことを証明できるが、反動もある。日本代表への合流では長距離移動を伴い、試合直前になることが多い。チームとしての熟成も万全ではない中で試合に臨む。ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で黒星先行の厳しい状況の一因になっているのかもしれない。

 かつてサンフレで9シーズン活躍したミキッチの言葉を思い出した。「Jリーグはこんなにレベルが高いのに、どうして海外に出たがるのだろう」。イニエスタ(神戸)ら、世界的なプレーヤーもおり、日本に腰を据えて、選手としての価値を高めていくことは十分可能だと思える。

 Jリーグが誕生した1993年、空前のブームに日本中が熱狂した。あの感動をもう一度、ではないが、大物選手の復帰を追い風に、さらに魅力あるリーグに、と願っている。(下手義樹)


  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

記事一覧